防災体験教室    2016・3・13(日)
                       薄曇り 気温8℃ 参加者56名 緑グループ8名+5名



2011年3月11日の東日本大震災の翌年から恒例の三宿の森「防災体験教室」を今年も開催しました。
心配されたお天気も、時に薄日すら差すほどの格好のイベント日和となりました。
9時に緑グループ・メンバーが集まって支度を始めましたが、
今年は世田谷トラストまちづくりボランティアの5名の方々のご協力を得て、
かまどベンチ4基を全開して開催することになり、着々と準備が進められていきました。
10時に開会、体験教室に集まって来た子供達を先ずは火起こし体験に誘いました。
弥生時代から使われ、今も伊勢神宮など主要な神社で神饌をつくるために使われている木製の火きり具や
マッチを使った火起こしに子供達は興味津々、自ら試してみる子供達の真剣な姿が見られました。
かまどを使ったもう一つのお楽しみ、花炭と焼き芋コーナーでは、
花炭の説明を聞いた後、普段は入れないフェンス内の保全区に入って素材採集をしたり、
さつま芋を新聞紙やアルミホイルで包む焼き芋の準備をしてもらいました。
例年通り、マンホールトイレの設置体験もしました。
最初にマンホールを開けて、ポンプの水が排水管を流れることを確認、水量の少なさが懸念されましたが、
現在、区内の小学校などで設置が進められている設備は、
水を貯めてから流す仕組みになっていたり、流した水の貯水槽も設置され、
改良が進んでいることを区派遣の警備会社の方から伺いました。
また排水管のつまり防止のために大切なことは、使用した紙を流さないことであることを教わりました。

「前に組み立てたことがあるから、やり方を知ってる」という頼もしい小学生に体験効果が実感されました。
マンホールトイレの片づけが終わる頃に、80本のさつま芋が焼き上がり、参加者全員で賞味しました。
今年のさつま芋「紅はるか」は味や外観が今までのものより「はるか」に優れていることから名付けられた
2010年に登録された品種で、後味のよい上品な甘さが特徴とのことでした。




  

イベントの最後に焼き上がった花炭を披露、出来具合を観察した後、子供達がお土産に持ち帰りました。
右側の缶は子供達が採集した葉っぱやミツマタの花の炭です。
予定通り12時にイベントが終了、かまどを元通りのベンチに戻して、片付けが完了した様子を見ながら、
70名ほどが集った体験教室が地域力を高めるきっかけになってほしいと願われました。

     参加して下さった皆様に感謝を込めて!