左より: コブシ サンシュユ カワヅザクラ
虫たちが目覚める啓蟄を過ぎた頃から急に春めいて、花木が春の装いを見せる三宿の森で、
春のイベント「防災体験と自然観察会」を開催しました。 |
10時にかまどベンチで火を起こして、イベントが始まりました。
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園内の間伐竹や落枝を燃やして火を起こしましたが、せっかくの燃料を無駄にはできませんので?
今年もさつま芋をたくさん準備しました。
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もう一つ、昨年に続いて、火を利用して花炭を作りました。
左端のかまどに載せているような缶を数個用意して、素材別に植物を入れ、
生花など生の物は45〜50分、松ぼっくり30〜40分、薄い葉や枝は20分程で花炭を焼き上げました。
松ぼっくり 泰山木 ヒマラヤ杉 スダジイ
来園者が多い時間帯の鳥観察は難しいですが、フィールドスコープも用意して、
レンズを通すと見慣れた鳩などでも違った様子に見えることを体験していただきました。
三宿の森では20種以上の野鳥が観察されています。
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11時からマンホールトイレの設置体験を始め、先ず、マンホールのふたを開けて中を覗き、
排水溝を井戸水が流れる所を確認しました。
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今回は区の地域振興課から派遣された防災担当の方の設置デモンストレーションではなく、
参加者が実際に組み立てる体験をしてみることにしました。 |
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三宿の森のマンホールトイレは区内で最初に設置されたものだそうで、
機材に多少の劣化が見られたり、新しい物はもっと設置が易しくなっているというお話も聞きましたが、
ともあれ、2基を無事に設置することが出来ました。
折しも突風でテントが飛びそうになる場面があり、舗装路面ではペグを打つことが出来ないことを発見、
木などにテント結びつけて固定する紐を用意した方がよい、井戸水は常に使える状態にしておくこと、
水がない時もテント内でビニール袋などで用足しができるなど、体験を通して気が付くことがありました。
元通りに箱の中に納め、クラスルーム倉庫内へ戻して、マンホールトイレ体験が終わりました。
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クラスルームのベンチで一休みしながら、ちょうど焼き上がった焼き芋を楽しんだ後、
「例えば暗い時はどうするか、どんな照明具を使えばよいかなど、このような防災体験を重ねながら、
知識を増やして、対策をとるようにしてください」という担当者のご挨拶で正午に閉会となりました。 |
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イベントを主催した緑グループのメンバーも自画自賛?の焼き芋で小休止のあと、
かまどの灰を草のビオトープにすきこんで、後片付けを完了しました。
午前中はどんどん気温が上がり、明治以来の観測史上最も早いといわれる季節外れの夏日となったり、
午後は急転直下、寒冷前線の通過で1時間で7℃も気温が下がり、
煙霧とよばれる砂塵で視界がきかなくなるなど不穏な天候の日曜日でしたが、
無事にイベントを開催できたことに安堵、丸2年が経過した東日本大震災に改めて思いを寄せた1日でした。
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