− 春のイベント 3・11の集い −  2012・3・11 (日)
 曇り後晴れ 気温9℃ 参加者41名 緑グループ12名

東日本大震災から1年経った2012年3月11日は、
毎年3月第2日曜日に開催している「身近な鳥に親しむ会」の内容を変え、
園内で防災施設を体験するイベントを行ないました。

かまどベンチで火おこし体験・マンホールトイレの設置・鳥観察をテーマとしましたが、
かまどベンチでおこした火を利用して、焼き芋を作ることになり、
濡れ新聞とアルミホイルでさつま芋を包む作業からイベントをスタートしました。


10時からの火おこし体験では、マッチを擦る練習をし、無事に着火してほっとしたり、
いざという時に貴重品になるかもしれないマッチを大事に扱う方法に耳を傾ける場面が見られました。
3つのかまどに火を起こし、薪の様子を見ながら、10時半過ぎに約80本のさつま芋が投入されました。



大勢の人が集まって鳥が見られないことが予想されましたので、
フィールドスコープによる鳥観察は、あらかじめ仕掛けておいた木彫の鳥を覗く疑似観察となりましたが、
それも愉快な初体験として子供達は楽しんでいる様子でした。
11時から区派遣の方によるマンホールトイレの組み立て作業が始まりました。
マンホールの存在すら知らなかった参加者は興味津々の様子です。



井戸水がマンホール下の排水管を流れる様子も確認しましたが、かなりな力作業であることが分かりました。
いざという時にはビオトープ池の水も力を発揮してくれそうです。
三宿の森には10基のマンホールトイレが用意されていますが、
誰でもが組み立てられるように、繰り返し練習することも課題のひとつだと思われました。
「区では給水体制の整備を続けていますが、個人でも3日分の飲料水は確保してください」というお話で
マンホールトイレ体験が締めくくられました。
11時半から始まった焼き芋パーティでは、「甘い!」「美味しい!」の声が飛び交っていました。
右の写真はかまどに載せてあった飯盒のようなものを開けている所ですが・・・



中味は花炭です。
穴を開けた缶に木の実などを入れて火にかけ、穴から煙がでなくなると素材の形を残した花炭の出来上がり!
参加者への良いお土産が出来ました。

三宿の森の防災施設のご紹介イベントが、防災見直しのきっかけのひとつとなることを念じながら、
「春のイベント 3・11の集い」を12時に終了しました。