秋 の 観 察 会                                  
                                 2007・10・14(日) 参加者:22名
今年度の勉強会は「ぐんま昆虫の森」へ出掛けました。
朝7時に参加者22名が元気に集合、マイクロバスで太子堂中学校前を出発して、
関越自動車道上里SAで15分の休憩後、北関東自動車道の伊勢崎インター経由、9時半に到着しました。
天気予報は曇りマークでしたが、到着した頃にはすっかり青空が広がっていました。

12年前に計画された後、6年かけて作られた開園3年目の「ぐんま昆虫の森」の誕生話などを
園長の矢島稔先生から会議室で伺いました。
「自然とのふれあいが人間形成の大きな柱になる」という信念によって、里山の自然を再生した「昆虫の森」は
身近な自然や文化に触れ、遊び、学べる広さ50haの「森」です。
県職員20名のほか、ボランティア100名によって管理をされている園内を矢島先生にご案内いただきました。



アキアカネ


クサカゲロウの卵


キイロスズメバチの巣
フィールドへ出ると、早速、虫とり、観察と思い思いに楽しむ姿が見られました。
この昆虫の森は昆虫をつかまえて観察することができる世界で類のない施設なのです。
キイロスズメバチの巣は、現在、昆虫の森のHPのライブ・カメラで生映像を見ることが出来ます。

10時半から特別イベント「稲刈り体験」があり、私達も飛び入り参加をさせていただきました。
初めてカマを持った子供達から45年ぶりの?稲刈りというメンバーまで、楽しく汗をかいたひと時でした。

11時20分から1時半まで自由時間を取りました。

養蚕のための2階や屋根の開口部が特徴的な赤城型と呼ばれる130年ほど前の民家が園内の一角にありました。
道路建設のために取り壊されそうになった建物を移築、復元したものだそうですが、
かやぶき屋根の民家は日本の原風景を伝えて、懐かしさを感じさせてくれます。
早速、前庭で竹馬や羽子板、竹鉄砲、輪投げなど遊びが始まりました。



ゴンズイ


ガマズミ


キノコ
昼食後は、昆虫が喜びそうな作物が植えられた畑や雑木林を散策しました。
ゆっくり過ごすと、いくらでも発見物に出会えそうな場所でした。

園入口にあるドーム型の建物「昆虫観察館」は、安藤忠雄氏の設計で、
フィールドで楽しむための予習・復習の場として作られたものだそうです。
展示物も建物も(何度迷ったことでしょう・・・。帰る頃、ようやく方向が見えてきました。)わくわくするもの満載で、
いくらでも時間がほしいと思われました。

1時半に「昆虫観察館」の映像ホールに集合して、矢島先生の「昆虫おもしろ講座」に出席しました。
子供達の質問は予定の30分を大幅に超えて続けられました。
顕微鏡を覗いたり、展示コーナーを回ったりした後、見学に行った別館の図書館は、
明るい空間が広がっていて、素晴らしいフォローアップ学習コーナーとなっていました。

盛りだくさんな1日を過ごした後、全員で記念撮影をして、名残を惜しみながら3時に「昆虫の森」を後にしました。

「虫が怖かったけど好きになった」「里山の秋を楽しんだ」「アリジゴクの勉強ができた」「矢島先生の夢の実現の場所で
パワーをいただいた」「年間10万人の来園者が虫に与える影響が心配」など様々な感想があり、
それぞれが楽しみ、遊び、学んだ有意義な観察会となったことが感じられました。

帰りは三芳SAで途中休憩、大した渋滞にもぶつからず、5時半過ぎに帰ってくることが出来ました。
三宿の森もいろんな昆虫が飛んでくる森になるとうれしいですね!