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 8 月



キカラスウリ −ウリ科−


ヤマハギ −マメ科−

キカラスウリは実が黄色いことから名付けられました。
実が赤く、レース状の花冠裂片が長いカラスウリの花は
朝にはしぼんでしまいますが、キカラスウリの花は
お昼ごろまで咲いているのを見かけることがあります。
花粉を蛾など夜型の昆虫に、種を鳥に運んでもらい、
蔓を地中に延ばして子イモを作る二本立ての繁殖法で、
カラスウリは都会でもしっかりと生きのびています。
デンプンを多く含んだイモ状の地下茎からは
昔は天瓜粉(てんかふん)が作られていたそうです。

「秋の野に咲きたる花をおよび折り かき数ふれば
七種の花 萩の花尾花葛花なでしこの花 
女郎花また藤袴朝貌の花」  −山上憶良−
秋の七草に数えられるハギの花です。
ハギの名前の由来は古い株から芽をふく
「はえ芽(き)」から出ていて、
七草の一つ、朝顔は万葉時代には日本にはなく、
ムクゲかキキョウであると言われています。