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5月



スダジイ −ブナ科− 


スダジイの花

5月の森では青臭い香りや黄色い雪が積もったような園路に気付かれるかもしれません。
これは樹冠を黄色に染めている樹齢100年とも言われる三宿の森の主、スダジイの花です。
ふさふさした穂のような雄花、枝のような上向きの雌花がお分かりいただけるでしょうか。
秋になると2年かけて熟した「椎の実」が落ちているのを見つけることができるかもしれません。



エゴノキ −エゴノキ科−


ヤマボウシ −ミズキ科−
長い柄に白い清楚な花をたくさん吊下げているのが
エゴノキです。
麻酔効果のあるサポニンが含まれる果皮を利用して
昔は魚採りをしたり、石鹸の代用としたり、
乾燥果実をお手玉の中身としても使ったそうです。
果実のえぐみが和名の由来と言われるエゴノキは
欧米ではジャパニーズ・スノーベルと呼ばれます。


ヤマボウシは花の姿が白い頭巾をかぶった山法師に
似ているというのが名前の由来で、
食べると美味しい赤い実をクワに見立て、
ヤマグワという別名も持っています。
4枚の白い弁状のものは総苞片で、
中心に黄緑色の小花が球状に集まって咲きます。
三宿の森では総苞片が淡紅色のベニヤマボウシも
見ることができます。