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1 月



コウバイ −バラ科−


ニホンズイセン −ヒガンバナ科−

中国原産の梅は奈良時代に、紅梅はやや遅れて、
平安時代に移入されたと言われています。
源氏物語に「園ににほへる紅の色にとられて、
香なん白き梅には劣れるといふ」と出てくる紅梅は
三宿の森には紅白並んで植えられていますので、
香り比べをしてみて下さい。
鶯の木として(おそらくメジロの間違いですね。)
平安貴族が前庭に植えて愛でた梅は愛好者が多く
園芸品種が今では500種を超えるそうです。


寒い冬空の下で可憐な花をつけ、
冬の季語となっている水仙は日本の自生種ではなく、
地中海地方原産のフサザキスイセンの一種が
シルクロードを経て、古い時代に中国から渡来したと
考えられています。
最初は薬種として輸入されたと言われていますが、
球根にはヒガンバナと同じく、
腹痛や嘔吐を起こすリコリンを含み、玉ネギと間違え
中毒を起こした例もありますからご注意ください。