防災体験教室
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東日本大震災から8年が過ぎましたが、地震、台風、水害など自然の脅威は絶えることなく、
いつ、どこに災害が起きてもおかしくない環境に私達の日常が置かれていることは間違いありません。
そんな中、「地域をつなぐ森づくり」を目標とする三宿の森・緑グループは、
今年も春のイベント「防災体験教室」を開催し、
都と区の一時避難所に指定されている公園内の防災施設を体験していただくことにしました。
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9時に集合した緑グループは、「ベンチを外したらかまど」設備の火おこしから準備を始めました。
開園して15年が経ち、樹木も大きく育って、以前は購入していた薪も、
積んでおいた枝打ち、剪定枝などで充分に自給自足ができるようになりました。
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10時から集まり始めた参加者に人気を博したのが、昨年から始めた枝切りコーナーです。
のこぎり体験は年代を問わない新鮮さがあったようで、切った木を喜んで持ち帰る姿もみられました。
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火おこし体験コーナーでは、存在すら忘れられたようなマッチの使い方談義に盛り上がり、
木と木の摩擦熱で火をおこす弥生時代の火おこし器具、
伊勢神宮では今も毎朝使われているという火きり具のデモンストレーションもご覧いただきました。
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火おこし体験のおまけのお楽しみ、焼き芋の準備も体験、
濡らした新聞紙とアルミホイルでさつま芋を包む作業に熱心に取り組む姿が見られました。
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世代を超えた人の輪が自然と出来る所に体験教室の成果が感じられました。
このような体験も通して地域力が上がり、起きないことを願いつつも有事に活かせればと思います。
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炭火が程よい状態になった所で、恒例となった花炭や焼き芋作りに入り、
焼き上がりの時間を使って、マンホール・トイレ設置体験をしていただきました。
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マンホールを開けて園路下に設置された排水管を覗き、井戸水が流れる様子を確認しました。
排水管の機能を学び、現実的な対処法を考えておくことも大切なことと思われました。 |
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簡易トイレを設置し、いざという時には心強い味方になってくれそうな内部を体験していただくと共に、
紙を流すことは厳禁、黒のビニール袋を使うことを推奨、犯罪対策として必ず連れだって利用するなど、
防災担当の方の説明を現実感を持って理解していただける様子がうかがえました。 |
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今年も大好評のべにはるかの焼き芋や花炭を楽しみながら、
有事には地域の意識の共有、協調が大切という区派遣警備会社の防災担当者の挨拶をいただいた後、
12時15分に防災イベントを終えました。 |
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週間天気予報が良い方に外れ、春の日差しにも恵まれた今年の防災体験教室は、
今まで最高の100名余りの参加者を得て、成功裏に終えることが出来ました。
来年3月にまた、イベントとして楽しく集うことができますように!
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